優しい人ほど、なぜこんなに傷ついてしまうのか
「優しい人ほど傷つきやすい」
この言葉、聞いたことがある方もいるかと思います。
「また自分だけ我慢してるな」
「なんでこんなに気にしてしまうんだろう」
そんなふうに感じたことがあるのではないでしょうか。
結論から言うと、
あなたが傷ついてきた理由は、あなたが“弱いから”ではありません。
ただ、優しすぎただけです。
今回はよくある自己啓発で終わらせず、
「じゃあ実際どうすればいいのか?」まで踏み込んで書いていきます。

優しい人が傷つきやすい、よくある2つの理由
まずは、よく言われる理由から整理してみます。
① 人の言葉や感情に触れる回数が多い
優しい人は、人の気持ちを無意識にたくさん拾っています。
空気、表情、しぐさ、声のトーン、何気ない一言。
その分、
人の心に触れる回数が多くなる、だから、傷つくタイミングも増える
これはかなり自然なことです。
② 何気ない言葉も、深く考えてしまう
相手は軽い気持ちで言っただけ。
悪意がなかったかもしれない。
それでも優しい人は
「どういう意味だったんだろう」
「私が悪かったのかな」
と、しっかり受け止めてしまう。
結果として、しっかり傷ついてしまうんです。
だから、傷つくあなたが間違っていたわけではありません。
傷ついた分だけ、優しかったということなんでです。
「自分にも優しくしてあげて」は、正直むずかしい
ここまでなら、よくある話ですよね。
- 自分に優しくしましょう
- 優しさを減らしましょう
- 心にバリアを張りましょう
……正論です。
アドバイスとしても間違っていません。
でも、正直こう思いませんか?
それができたら、こんなに悩んでない。
優しさが“デフォルト”になっている人ほど、
どこを削ればいいのか分からない。
「自分に優しくする」といっても、実際どうすればいいかよく分からない。
ですので今回は、
性格を変える(優しさを削る)話はしません。
自己啓発の「次のステップ」を考える
人は簡単には変われません。
性格を変えるのは、もっと難しい。
だから私は、
あなたを「優しくない人」にしたいとは思っていません。
優しいままでいい。
ただし、傷つき方を変えましょう。
ポイントは2つです。
① 傷つく“機会”を減らす
頑張っている人ほど、ケガをしやすい。
これはスポーツや仕事など、
つまり、現実の話としてわかりやすいかと。
たくさん動いている人ほど、ぶつかるし、疲れる。
優しい人も同じで、
優しくする機会が多いほど、傷つく機会も多くなる。
だからまずは、
「なぜ傷ついたのか」を具体的に考えてみてください。
例1:職場の飲み会がつらい
→ 上司に相談して、参加頻度を下げる
例2:職場の陰口で消耗している
→ 人を変えるより、距離を変える
→ 配置換え・転職という「戦略的撤退」も選択肢
四面楚歌の(傷つけてくる人が多い)状況は、
頑張り続けるほど消耗します。
一時的に条件が下がっても、
傷つき続ける環境から離れる方が、長期的には回復が早いことも多いです。
(※雇用保険の制度や、働き方の選択肢があることも、知っておくだけで気持ちは変わります
良ければちょっと調べてみてください。)
② 回復手段を“物理的”に持つ
「自分に優しい言葉をかける」
これ、良く自己啓発などに書かれていますが、
実はかなり難易度が高いです。
心からの言葉でなければ、自分相手には意味がなく、
そして、消耗してる状態でそんなことができるわけもなく…
だったら、
物理的に自分を慰める方が現実的です。
- おいしいものを食べる
- 映画を見て思い切り泣く
(実は、感動の涙にはストレスホルモンが含まれるという研究結果も出ており、
デトックス効果は大きいと言われています。) - 今日は何もしないと決める
- 好きな人に会う、好きな場所へ行く
感情が追い付かなくてもいいので、
行動だけ、先に許してあげてください。
恋愛・人間関係の傷は「終わり」がある
恋愛や友人関係の傷は、確かに深いです。
でも、
- 距離を取る
- 別れを選ぶ
そう決めた瞬間から、
その相手から新しい傷を負うことはなくなります。
あとは回復に集中するだけ。
立ち直り方は人それぞれでいいし、
次に進むか、きっぱり区切るかも自由です。
優しさのダムが決壊する前に
優しい人は、我慢が溜まりやすい。
気づいたときには、限界寸前ということも多い。
だからこそ、
- 傷ついた理由を考える
- 相手に伝える
- 逃げる
- 吐き出す
- 物理的に自分を守る
まずは、どれか一つでいいので、試してみませんか?
勇気が出ないときは、
感情じゃなく、行動だけ先に動かす。
それは甘えなどではなく、
あなたが生き延びるための、立派な手段です。


