相談できる人がいないと感じるあなたへ~「話すだけ」で思考が動き出すこともある~

こころの休息

「相談できる人がいない」
そう感じたことはありませんか。

家族には心配をかけたくない。
友人には重すぎる話かもしれない。
専門機関に行くほど深刻なのかも分からない。

結果として、誰にも話さないまま、ひとりで考え続けてしまう。
そして、なかなか答えがです
出た答えも自信が持てず…
そんな、相談できない悩みがある方に読んでいただきたいブログです。


相談できない環境は自然に発生してしまう

学生であれば、相談相手が親しかいない場合もあります。
けれど、その親が「わかってくれない」「話が通じない」と感じると、行き場がなくなります。

社会人になると、「ちゃんとした相談先を使えばいい」という正論が増えます。
しかし、心が追い込まれているときほど、
他人を信用する力や、手続きを踏む余裕は失われていきます。

退職後であれば、
そもそも「相談する」という発想自体が浮かばないこともあります。
今の状態を変えることへの億劫さが、静かに足を止めてしまうのです。

こうした背景が重なり、「相談できない状態」は生まれます。
これは性格の問題でも、努力不足でもありません。


相談とは「自分以外」を得ること

多くの人が、「相談=正しい答えをもらうこと」だと思っています。
そのため、内容が整理できていないと話してはいけない、
相手に迷惑をかけてはいけない、と考えてしまいます。

けれど実際には、
相談の役割は、解決よりも先に「思考を外に出すこと」にあります。

そして、一人で考え続けていると、
思考は同じ場所を何度も回り、視野がどんどん狭くなっていきます。
誰かに話すことで、
たとえ結論が出なくても、自分以外の人の考えや意見が入るだけ
で状況は変わり始めます。


近しい人が、最適とは限らない

ここで、私自身の昔話をさせてください。

私が深く悩んでいたとき、
相談相手になってくれたのは、家族でも同僚でもありませんでした。
ネトゲ(オンラインゲーム)で知り合った友人でした。

年齢も性別も違い、
職業もカウンセラーや教職ではありません。
お互いの生活を詳しく知っているわけでもありませんでした。

ただ、ゲームをしながら、
意味もなく通話している時間があり、
その流れで、自然と悩みの話になったのです。

ですので、特別な勇気は必要ありませんでした。
「相談しよう」と決めたわけでもありません。

相手は、とても丁寧で専門的なアドバイスをしたわけではありません。
今振り返ると、心理学的に最適だったとも言えません。

それでも、
聞いてもらったこと
第三者の意見を知ったこと
それだけで、私の考え方は大きく変わりました。


大切なのは「他者の視点」

悩んでいるとき、人は自分だけの理屈の中に閉じこもりがちです。
そこに、たとえ正解でなくても、
自分とは違う視点が一つ入るだけで、
苦悩のループが壊れることがあります。

重要なのは、
相手が専門家かどうかではありません。

第三者であること。
それが、かえって心を軽くする場合もあります。


相談は「立派」でなくていい

私はカウンセラーという仕事をしています。
だからこそ、「相談室に来てほしい」と思ってしまう気持ちもあります。

それでも、はっきり言えることがあります。

相談は、必ずしも相談室でなくていい。
必ずしも専門家でなくていい。
必ずしも重たい話でなくていい。

ネット上の知人、昔の友人、
違う職場で働いている人、
あるいは、匿名の場でも構いません。

雑談の延長でこぼれた一言でもいい。
まとまっていなくてもいい。


重い腰を上げるために

もし今、
「相談できる人がいない」と感じているなら、
それはあなたが間違っているからではありません。

ただ、今は世界が少し狭く見えているだけです。

立派な相談を目指す必要はありません。
まずは、あなたの中にある違和感を、
外に出してみる。

それだけでも、
思考は静かに動き始めます。

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