はじめまして。もしくは、おかえりなさい。
かわずです。

――えっ、娘さんがずっとSNSやってて、やめさせたいけどやめてくれない?――
それは、当たり前の欲求(感情)なので、やめられないのは普通なんです!
今回はカウンセリングの基礎にも使われる心理学の理論「マズローの欲求階層理論の基本構造」を、できるだけ 日常で使える形 でお伝えしたいと思い、このブログを書いています。
名前だけ聞くと「難しそう…」「私には関係ないし学ばなくていいや…」と思うかもしれません。
でも、けっこうわかりやすい理論ですし、明日から使えるかもしれない理論なので、難しいことは考えず読んでみていただけると嬉しいです。
マズローの欲求階層理論とは?
心理学の教科書に必ず出てくる有名人、アブラハム・マズロー。
彼が1943年に「人間の欲求には順番があるんだよ」と発表しました。
それが「マズローの欲求階層理論」です。
マズローは人間の欲求を大きく5段階に分け、後年(1960年以降)に6段階目も追加しました。
◆段階内容(表形式)
| 段階 | 欲求名 | 内容例 |
|---|---|---|
| ① | 生理的欲求 | 生きるための基本的な欲求(食事・睡眠・水分) |
| ② | 安全の欲求 | 身の安全・生活の安定(住居・収入・治安) |
| ③ | 所属と愛の欲求 | つながりを求める欲求(家族・友人・仲間) |
| ④ | 承認の欲求 | 認められたい欲求(評価・称賛) |
| ⑤ | 自己実現の欲求 | 自分らしさの追求(表現・創作・挑戦) |
| ⑥ | 自己超越欲求(後年追加) | 他者・社会のために尽くす(支援・奉仕) |
熊に襲われそう!あなたなら何を考える?
例えば、あなたが熊に見つかってしまいました。熊はゆっくり近づいてきています。
そんなときに「会社の人事評価あげたいな~」とは普通考えないでしょう。
「死にたくない」「逃げたい」「助かるにはどうするんだっけ」と考えるはずです。
これは「②安全の欲求」が脅かされている状況なので、「④承認の欲求」を気にする余裕がないということです。
逃げ切って家に帰り、翌日会社に出勤してから「人事評価あげたいな~」と考えるのが一般的でしょう。
(熊に襲われて人事評価を気にしている人がいたら、一緒に飲んでみたいです笑)
マインクラフトで考える「欲求の順番」
ゲーム好きならこちらの方がわかりやすいかもしれません。(興味なければ飛ばしてもOK)
サバイバルゲームである「マインクラフト」を例に、この6段階を考えてみましょう。
あなたが、マインクラフトを初めて購入して、やり込んでいくうちにどんな変化がくるか、想像しながら読んでみてください。
- ① 生理的欲求:まずは家・ベッドを用意
最初の夜を生き延びるために、寝床や家を用意しますよね。 - ② 安全の欲求:松明・畑・動物の育成
敵が湧かないように松明で湧きつぶしをしたり、畑や牧場を作って安定した食料確保をしますよね。
※ソッコーでブランチマイニングするのを止めてるわけではないですw - ③ 所属と愛の欲求:村人・友人と交流
村人を増やしたり、住民との交易を始めると思います。
もしくは協力プレイで友人と一緒に楽しむことを優先するようになるでしょう。 - ④ 承認の欲求:成果を見せたくなる
ある程度やり込みが進むと、ゲームの成果(建造物やトラップタワー=効率よくモンスターを倒す装置など)を誰かに見てもらいたくなってきます。
家族や友達、さらにはSNS等で発信して、不特定多数の人に見てもらいたいと思うでしょう。 - ⑤ 自己実現の欲求:唯一の世界を作る
あなたにしか作れない世界――例えばテーマパークの完全再現とか、超効率トラップタワー等を作り始めるんです。 - ⑥ 自己超越欲求:ノウハウを共有する
あなたには直接メリットはないかもしれませんが、その超効率トラップタワーの製造工程を丁寧に動画化して発信する。
もしくはワールドIDを公開して楽しんでもらう。
ゲームでもちゃんと【欲求の順序】を踏んでいることが分かります。
日常での分かりやすい活用例
今日は待ちに待った初デート当日。
「初デートで意中の女性と12時に駅前で待ち合わせ」というシチュエーションです。
少し早めに到着してドキドキしていたら、彼女がやってきました。
――さて、ショッピングに直行しますか?
「①生理的欲求」
それはあかん!まずはランチに行きましょう。空腹状態で連れまわしたら評価ガタ落ちです。12時集合だったら、普通昼ご飯食べる約束しとくでしょって話でもありますが。
(①生理的欲求)
食後に、女性トイレも併設されたトイレを選んで「ごめん、俺トイレ行きたいんだけど、良いかな?」って言いましょう。尿意がなくても行っとけ。
「②安全の欲求」
「トイレとか大丈夫?」って若干押し付けるんじゃなくて、自然と行けるタイミング作りましょう。で、行くならデパートとかショッピングモールとか、キレイ目なトイレを選びましょう。
(①生理的欲求)
ついでに喉乾いてないかとかも意識してあげましょう。
ここも「喉乾いてない?」と聞いてもいいけど、「喉乾いちゃって、どこかで飲み物買っていいかな?」って。目的地への導線上のコンビニなり、スタバに行ってタイミング作っていきましょう。
つまり、「①生理的欲求」と「②安全欲求」を満たす配慮ができるかどうかで、デートの成否が決まったり決まらなかったりするんです!
SNSに夢中になるのも「自然な欲求」
「マズローの欲求階層理論」から、SNSの厄介な特性を少し見てみましょう。
SNSをやめられない、つい見続けてしまう…
これは「意思が弱い」からではありません。
SNSは「所属(つながり)」「承認(反応や評価)」「自己実現(発信)」
など複数の欲求が一度に満たされるため、夢中になるのは当然なんです。
「SNSに夢中で困っている人を助けたい」「家族がSNSばかりで困っている」
そんな悩みを抱える人も多いと思います。
それを解決するためには、まず理解するところから始まります。
そして、SNSにハマってしまうのは、理論としても説明される“人間として自然な欲求”によるものだということを知っておきましょう。
「マズローの欲求階層理論」で考えると、「完全にSNSをやめさせる」というのは、人間の自然な欲求を強く否定することになります。
(もちろん、家族や個々の状況にもよりますが)基本的に完全シャットアウトは難しく、無理に取り上げてしまうと、かえって蟠り(わだかまり)が残ってしまいがちです。
ですので、話し合いながら
「どこまで譲歩できるのか」
「スマホを見る時間をどう減らしていくか」
「代わりに満たせる手段があるか」
といった視点がとても大切になります。
また、「SNSをチェックしないと学校で置いていかれる」と感じていたり、インフルエンサーを目指している場合は、将来的に職業的な必要性があることもありますよね。
ですので、
勉強している内容や職業によってはSNSは必須であることも知っておきましょう。
→今やSNSは広告媒体としての役割も強く、商業利用している可能性もあります。
→また、アパレルやプロゲーマーなど、最新情報を追うことが重要な職業もあります。
その場合は、むしろ応援してあげるべきかもしれません。
まずは、人間として当たり前に存在する欲求によってSNSを続けてしまう、ということを知ってください。
生活スタイルによっては、SNSを追っていないと仲間外れになってしまう場合もあります。
→ただし、本人の思い込みの場合もあるので、注意深く確認しましょう。決して追い詰めてはいけません。
→とにかく最初はよく観察し、お互いに可能な譲歩ラインを探っていきましょう。否定は本当に“最後の最後の手段”くらいの認識で。
まとめ:マズローは「責めないための理論」
「マズローの欲求階層理論」を知ると、
- 欲求があるのは人間として普通
- 欲求が満たされないからしんどいのも普通
- 自分が悪いわけじゃない、普通のこと
と(自分も他人も)理解できるようになります。
このように、心理学は日常の気づきを増やすことで、生きやすさや他人理解のサポートになる学問でもあるのです。
(参考文献)
心理学は誰にでも必ず当てはまるわけではありません。
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